禁止令の「突破口」
達成不可能になった瞬間こそが、その奥に隠れていた「禁止令」が牙を向くとき
であり、同時にそれを書き換える最大の禁止令の「突破口」になります。
それは、「自分には価値がない」という恐ろしい禁止令に触れずに済むのです。
突破口(自殺、他殺に行く前に論理療法の「自己蔑視」や「自己破滅」の段階を踏んだほうが
よい。
※理論的には折衷案が現実的。
三つの逃避口
禁止令の呪縛が解けなくて息詰まると、
自分を犠牲にする「逃避口」を求めます。
①「自殺・自傷」の逃避口
②「他殺・他傷」の逃避口
③「発狂」の逃避口など、密接に結びついています。
自傷の場合は、リストカット、拒食症、摂食障害、事故を繰り返す(自己処罰)等も含まれます。
この場合の禁止令は「自分であるな」他です。
※現実的には「自傷(リストカット・他傷(暴力)」は、日常的にあり得ます。
拒食症、摂食障害の例
母親からの禁止令に対し、拮抗禁止令が働きドライバーによって母親に認められる。
親に対し「完全で理想的な自分」になろうとしてきたが限界がきてストッパーが働き拒食症、摂食障害となっている。
母親の幸福に貢献
母親に従う事で母親の期待には答えた。
⇒共依存
結果的に自分が耐え切れず、拒食症、
摂食障害になっている。
自己破壊的行為は一種の自傷行為
自立できない子
母親は、子供に従わせる事で共依存関係に満足するが子供の自立性を奪い、子供は、母親から離れ自立しようともがいても、自立できない。
例:親の希望に沿って医大に入ったが自立できず、勉強を放棄した医大生。
共依存は憎しみあう関係
母親は自立しようとする子を憎み、子は自立を妨げる母親を憎む様になり両者に葛藤が生じる
父親の場合もあり、時に父親を殺害する事件になることもある。
母親の指示通り従った結果
母親の教育方針に従い、学校を首席で卒業する直前、卒業代表のあいさつをする直前万引きをした(一種の自傷行為)
逃避口は甘い逃げ口
逃避口が開いてる人は、どうにも我慢ができない事態が起こったらどれかの逃避口に逃げ込んで、自分の課題から免れようと思っています。
⇒関連ページ⓵人生態度4つのタイプ
⇒関連ページ②過労死の事例
逃避口が開いている人に安易にセラピーをするのは大変危険です。
例えば、「存在するな」の禁止令をとても強く所持していて、
その「存在するな」を「人に必要以上近づかない限り、存在していてもいい」
という拮抗禁止令でフタをした状態だったとします。
セラピーによって周囲の人と密接に、親密に近づけるように変えたとしたら、
もしかしたら、その人の隠れていた
「存在するな」がアクティブになり、
自殺してしまうかもしれません。
危険性がある時
三つの逃避口が開いているかどうかを確認します。
「○○さん?私が今からいうとおりに復唱していただいていいですか?
『私はどんなことがあろうと自分で命を絶ったり自らを傷つけたり事故で死んだりしません』 復唱してもらいながら、その様子を細心の注意を払って観察します。
「自殺自傷」の逃避口が開いている人は
まともに復唱ができません。
どうしても言えなかったり、言っている途中で笑い出したり、
「事故で死ぬことは人間あるかもしれません」など反論してきて復唱しません
本心は言えない
またある人は、一応言うのだけど、心ここにあらずといった調子で復唱します。
そして「どうですか、ご自分に聞いてみて下さい、今の言葉は本当ですか?」と問いかけると、
「いえ、本当ではありません」と答えたり奇妙な表情を浮かべたりして間接的に否定します。
後の二つの逃避口
「私はどんなことがあっても、他人を殺したり、傷つけたりしません」
(この傷つけるは、不注意な言葉でつい相手の気持ちを傷つけることは意味していません。
身体的に傷害を与えることですと説明します)
「私はどんなことがあっても、気が狂ったりしません」
という言葉を復唱してもらい、その様子を注意深く観察する事で確認します
三つの逃避口の内一つでも開いていたら逃避口を閉じることに専念するか、あるいは
深いセラピーは避けて、表面的なカウンセリングに終始します。
勿論、カウンセリングをしている内に逃避口と関係があるようなことが浮上してきたら逃避口を閉じることに全力を尽くします。
あるいはお手上げして他のセラピストに任せます。
