人を救いたがる心理①

不倫をした○○や性格のむつかしい○○を救いたいという人がいます。

問題を起こした人に「可哀そう!」とつぶやきます。

物事を正確に判定する前に、自分の願望、考え方の偏り(バイアス)

(例:人を救いたい)があると、判断を間違え「正確なジャッジ」ができません。

最初から自分の期待するシナリオに従って判断をするからです。(確証バイアス)

確証バイアス」とは、自分の思い込み、願望、期待することの視点を中心に見定め、そうでないとらえ方に視点を置かないで判断してしまう傾向のことをいいます。

最初に思い込みがあると、多様な情報があっても、最初の考えを支持するような視点のみ に付いてしまうのが確証バイアス。

 

潜在的に救いたいのは、救いがなかったら困るという自分自身」です。

自分を否定されている様な気持になるのを避けようとする心理が働き客観性をなくします。

こういう人は、「何々すれば良くなります」という安易なアドバイスをします。

現実にはそれができない!から問題を起こしてるのに現実を理解するより対象を何とか助けたいという

説得力のない救済型思考」を先行させます。

こういう発想は、実現性に乏しい「救済型の自己満足型社交辞令」で終わります。

「こうすればいいよ」という解決策を示すのは相談する側の依存心を高めかねません。

依存されるのは、相談に乗る側にとっては嬉しいことかもしれませんが、相談者にとっては善いとは限りません。

救済者は誰がどうのというより助ければそれでいいという考え方です。

本質は「助ける」という事より「助けたい」という心理を満足させたいというのが本音です。

イネーブラー【enabler】の人です。

(よかれと思ってしたことが裏目に出る~ アルコール依存症者が飲み続けることを可能にする(周囲の人の)行為を「イネイブリング」、それをしてしまう人のことを「イネイブラー」と言います)

依存症などに、必要以上の手助けをすることで、結果的に「状況を悪化させる人」になります。

 ⇒アダルトチルドレン参照

医者に依存しきった患者は調子が悪くなるたびに先生に診てもらいたくなります。

同じように、簡単な答えをもらった相談者は問題が生じるたびに答えをもらいたくなる誘惑にかられます。

相談者のためになっているとは言いがたくなってしまいます。

説得に関し「何々をしなければ、こうなります」とは言いませんが、予言で結果を示します。

適切なのは現実の状況を示す事で理解をさせる「状況感化」です。

 

人はそんなに素直ではありません。

素直なら本人もアドバイス側も苦労はしません。人間は、自己破壊的要素

「己に背くもの」を持っていると主張している精神分析の著名な学者、Eメニンジャーがいます。

性善説的な捉え方をするより性悪説的なとらえ方をするほうがより現実的です。

参考

⇒人はなぜマイナスの行動をとるか?

⇒「防衛機制」

人は思わず抵抗する。

「カープマンの三角形」

救援者⇒迫害者⇒犠牲者

 

コロナ感染の妊婦が入院できず自宅で出産、新生児が死亡、これを報道したニュースキャスターの女性が

涙した。

これは正常な感情的共感(シンパシー)ですが、職務上は適切ではありません。

カウンセリングで「共感」というプロセスをどうするか、悩みのある者は悩みがある為に正常な判断、

思考が阻害されています。

こういう場合は適切な相談者に救いを求めた方がいいです。

どこに相談したらよいかわからず訪ねてきたという人が時々います。

こういう場合、悩みを受け止めなければいけませんが、カウンセラーが感情移入をすると適切な判断ができません。

かといって受け止めないで答える事が出来るのは医者や弁護士だけです。

心を扱う者は、この辺のむつかしさがあります

自然な感情ではなく努力して共感する事をエンパシーといいますが、単にうなずいたり反復して同情する事は該当しません。

 

娘の代わりに母親が相談に来た時、夫が数か月前に亡くなったという、お悔やみを申しあげ、娘の事に集中したが母親は大丈夫と言いながらもっと自分の気持に寄り添ってほしかったという印象でした。

こういう場合はむつかしく感情移入する心の余裕はなく娘の相談に集中できません。

 

人を救いたがる心理②